出典:https://iedge.tech/article/10105/
5Gの主なメリットは、「高速・大容量化」「多数端末接続」「低遅延」の3つです。例えば、大勢の人が同じ場所で、リアルタイムなスポーツやコンサートを、4Kなどの高精細動画でストリーミング視聴することが可能になります。
また、5Gの導入によって最もメリットを受けるのがIoTです。工場のスマート化、建設現場における建機の遠隔操縦、遠隔手術、セキュリティの強化など、様々な分野でIoT機器が重要な役割を担うようになります。
5Gのサービス提供開始は2020年から!
ドコモ、au、ソフトバンクの大手3キャリアは2020年春、楽天モバイルが2020年6月ごろから5Gの提供を開始する予定だと発表しています。
2020年に向けて、各社は5Gを用いた実験を行ったり、プレサービスの実施を予定していたりします。
ドコモは、5Gのプレサービスを2019年9月20日、ラグビーワールドカップ2019の開催と同時に開始します。スタジアムやライブビューイング会場で、5Gに対応したスマートフォンを貸し出し、観客はリアルタイムにマルチアングル視聴を行えるといいます。
マルチアングル視聴とはいったい何なのでしょうか。まず、スタジアムに設置された複数のカメラで試合の様子を撮影し、その映像を元に自由視点VRが作成されます。
この自由視点VRは、5Gの特徴である「多数同時接続」「超高速・大容量通信」「低遅延」を最大限に活かして、観客が手に持つ端末にリアルタイムに配信されます。
ユーザーは、どの座席に座っていても、スマートフォンやタブレットでぐるぐると縦横無尽に視点を変えながら、自由に試合を観戦することができるのです。
さらにドコモは、スタジアムやライブビューイング会場以外の全国各地でも、プレサービスの提供を予定しています。スマートフォンだけでなく、カメラ、イヤフォン、AR、VRなどあらゆるデバイスを連携させた、5Gにしかできない新体験を提供するとしています。
auもまた、2019年9月にプレサービスの提供を開始するとしていますが、詳細は未だ発表されていません。auは2018年6月に、沖縄でのプロ野球公式戦にてマルチアングル視聴の実験を成功させています。
ソフトバンクも同様に、2019年夏にプレサービスを提供する計画です。スタジアムの臨場感を体験できる、VRを用いたイベントを行う予定だとしています。